家売却を個人で行う場合のデメリットは
いくつかあります。
まず、手続きをすべて自分で行う必要がある
という点が一番のデメリットです。
最近では、インターネットを使用して買い手を探すことが
可能になりましたが、サイトの使用方法や、買い手が注目してくれるような
効果的な物件の案内などは、自分で覚えるしかないです。
また、物件の下見や買い手との交渉、必要書類の作成など
すべてに対応しなければならないため、大変な手間がかかります。
そして、家売却を個人でする場合は、契約前や契約成立後に
トラブルが発生した時には、売り手自身が対処することが必要です。
家売却に関しての知識がまったくない場合、大きなトラブルに
発展して契約ができない可能性がありますし、賠償問題に発展することも考えられます。
トラブルの中で、瑕疵担保責任に最も気をつけなければならないです。
契約の前に情報開示を怠ったり、売り手自身が気づいていなかった
不具合が発生した時に、売り手の責任においてその不具合を
解消する必要があります。
家売却を個人で行わずに、不動産会社などの仲介業者に委託した場合は
瑕疵担保責任は一般的には仲介業者が負うことになります。
それから、個人で家売却を行った場合は、銀行の融資が受けられないことがあります。
金融機関で融資を受ける際は様々な審査書類が必要で、不動産の場合は
不動産売買契約書と重要事項説明書が最も重要な書類です。
金融機関が売買する不動産物件の抵当権をとる際には、担保の評価額を
決定するために重要事項説明書が必要になりますが、この書類は
宅建の資格を持つ人でないと作成することができないです。
そのため、個人における家売却は、金融機関から買い手が融資を受ける際に
うまくいかないことがあるため、仲介業者に委託した場合と比べると
マイナス要素が大きいことは覚えておく必要があります。