美容における悩みとして、若い段階から注意したいのがシミです。
シミは肌の中にある紫外線を中和するメラニンが皮膚の表面に出てくる状態であり、
肌の状態が悪くなるとメラニンが表面に出て色素沈着を起こします。
この色素沈着が起きると、皮膚組織が変色してしまうため見た目が悪くなるだけでなく更けて見せてしまうのです。
シミの厄介なところは４０代以下の若い年代でも手入れを怠ると表面に出てしまうことであり、
しっかりとケアをしないとなかなか治りにくいことです。
一般的なシミ改善はターンオーバーが落ちていることが原因なので、ビタミンC誘導体を代表するような
ターンオーバーを促進する化粧品を使う外的治療を行います。
しかしこのやり方のデメリットとして効果を実感できない場合があることで、
原因としてダメージが深刻な状態まで進行していると化粧品ではどうにもならないです。
もし化粧品で治らない場合には、しっかりと専門家に行って治療する必要があります。
美容関連におけるシミ改善の需要が増えたことで、科学技術の進歩により
より効果のある新しいシミ治療が確立されています。
その最新のシミ治療の一つに挙げられるのが、イオン導入法を進化させたエレクトロポレーションです。
エレクトロポレーションは電気穿孔法と呼ばれ、電気で肌の細胞に穴をあけてその中にシミを回復させる薬を注入するというやり方です。
レーザーとイオン導入を合わせた治療法
これまでの治療は、レーザー治療とイオン導入法の２つに分類されます。
レーザー治療は、メラニンが黒色ということを利用して反応するレーザーを使って焼き切ってしまうというやり方です。
焼き切って空いた穴に、時間がたつと再生を促す細胞が活動して埋めることで元の状態に戻します。
最短でシミ治療ができるのがメリットですが、レーザーを使うと熱によって炎症が起きる可能性があるのと
そもそも細胞膜が劣化しすぎると簡単に回復できない可能性があるのです。
イオン導入法は、ビタミンCなどの栄養素を電気の力を使って変化させた薬品を皮膚に注入するやり方です。
レーザーと違って、細胞を活性化させて修復するやり方なので炎症が起きるリスクが低くなります。
負担が少ないシミ治療として最先端でしたが、このやり方だと元の状態に戻す細胞が活性化するまでに
時間がかかってしまうため何度も美容施設に通う必要があるのです。
そこで新しい方法として確立されたエレクトロポレーションは、レーザーとイオン導入を合わせた治療法という点がイオン導入との違いです。
レーザーを使って細胞膜に穴をあけた後に、イオン導入で使う薬品を直接注入します。
細胞の最深部に直接注入するので、双方のデメリットをなくし治療期間が短くなるのがメリットです。